水耕栽培でのベビーリーフの育て方
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はじめに…
今回は水耕栽培でのベビーリーフの育て方を紹介します。
ベビーリーフは水耕栽培を初めてやってみるという方におすすめするほど簡単に栽培できる植物です。1ヶ月ほどで収穫できるので病気が発生しにくく、すぐに次へ取り組むことができます。
水耕栽培の場合、土栽培に比べ1.5~2倍の生育スピードとなり、3~4倍の収穫量になります。うまくいけば収穫時期に入ると毎日の食卓に並べられるほどの野菜が収穫できます。新鮮なものを必要なときに気軽に食べられるメリットがあります。
ベビーリーフとは
ベビーリーフとは野菜の幼葉のことをいいます。レタスやケール、ホウレンソウといった身近な野菜の幼葉であることが多いですが、生長した状態よりも栄養価が高いといわれています。一般的にスーパーなどで売っているものは様々な種類の野菜をいろどりや栄養バランスを考えてミックスされています。水耕栽培で育てる場合は100均やホームセンターなどで「ベビーリーフ」という名前で種が売っています。お好みの種を購入してください。
栽培時期
収穫までの日数 1ヶ月ほど
設置場所の条件を満たしていれば年中いつでも栽培できます
栽培スケジュール
内容 | 種まき | 発芽 | (間引き) | 収穫 |
---|---|---|---|---|
日数 | 0日 | 1~2日 | 5日~ | 30日ごろ |
置き場所
☑ 15~25℃の環境
☑ 水平な場所
☑ 直射日光、もしくは補光用LEDが4時間以上当たる
準備物
《種まき時》
【水】 …水道水で大丈夫です。
【バケツ/洗面器】…スポンジに水を浸す作業に使います。
【スポンジ】…葉菜用スポンジがベストですが新品の食器洗いスポンジでも代用できます。
ネットに包まれている場合はネットを取り除き、片面が固い素材でできている場合はその部分を切り落として使いましょう。またメラミンスポンジは根が入りにくいのでおすすめしません。
【蓋つきタッパー】…培地のスポンジを寝かせた高さより深さのあるものを選びましょう。
【種】…お好きなレタスやベビーリーフなど葉もの野菜の種を選びます。ホームセンターや100円ショップ等でも手に入れることができます。
(つまようじ)…くぼみのある葉菜スポンジなどに植える場合はあると便利です。
《発芽後》
【肥料】
今回はハイポニカ液体肥料を使用します。
また水耕栽培セットをお持ちのかたはそちらチャレンジしてみても○。タッパーで栽培するよりもより早く大きくなる可能性があります。
栽培方法
まず始めに手を洗いましょう。特に土を触った後の手で行うと土中の菌が入ってしまい、植物が病気になりやすくなります。
【種まき】
STEP1
タッパーとバケツに水を貯めます。タッパーは少しだけ、バケツはスポンジが浸かるぐらい入っていれば大丈夫です。スポンジをバケツの水の中でしっかり揉み、空気を抜きます。
STEP2
スポンジがひたひたになったら水が抜けないようにそっとタッパーへ移します。入れ終わったらスポンジの1/3程度まで水を入れましょう。
STEP3
種を全体的に均一にまきます。食器洗いスポンジサイズでしたら大体40~50粒程度まきましょう。この時くぼみのある葉菜用スポンジにまく場合はつまようじの先を水に濡らすと種を吸着し、置きやすくなります。一穴に4~6粒ほどまきましょう。
④ タッパーに蓋をし、直射日光に当たらない気温の安定した水平な場所に置きます。この時点ではまだ光を当てません。
【発芽後】
1日か2日経つと種から白い根がでてきます。
↓赤丸部分が発芽の状態です。
この状態になったらタッパーの蓋を取り、直射日光もしくは補光用LEDに当ててください。室外に置く場合は半日~1日程度室内の明るい場所に置き、翌日から室外に置いてください。室外で栽培する際に虫がつくことを避けたい場合はこの時にネットなどをかけてあげてください。
【追肥】
この時から肥料を与えます。
ハイポニカ液体肥料の場合は水に500倍に希釈した液肥水を作り、タッパーに減った水の分だけ加えます。その後は定期的に様子を見て、水位が下がったぶんだけ液肥水を足してあげましょう。
液肥水の作り方はペットボトル/ジョウロに500mlの水を入れた場合、A液・B液を1mlずつ水に加え軽く混ぜます。
※このとき原液同士を混ぜないでください。
※作った液肥水を保管する場合は光の当たらない場所に置きましょう。
【間引き】
5日ほど経つと双葉がたくさん出てきます。大きめに育てたい、種が密集していてうまく生長していないというときは間引きましょう。手で根ごと引き抜くのがベストですが、抜けない場合はハサミで根元を切りましょう。
【間引く苗の特徴】
☑ 双葉の下が長く、茎が細い
☑ 双葉が変形している
☑ 小さい
☑ 種皮が取れない
間引いた苗も食べることができます。
水耕栽培キットに定植する場合はスポンジから根が出ていることを確認してから植えてください。食器用スポンジにまいた苗を定植する場合は穴の大きさにスポンジを切ってスポンジごと定植してください。
【収穫】
30日程度から収穫できるようになります。目安としてはスーパーで売っているような10㎝前後のサイズになったら収穫時期です。 葉の部分だけを収穫すると次々と若い葉が育ちますので、長い間収穫を楽しむことができます。必要な分をその都度収穫して楽しんでください。
日々の管理チェックリスト
☑ 水位が下がった分液肥水を足す
☑ しおれる、腐るなどの異常がないか観察
→症状がみられる場合は室温、日当たりが上記の記事に当てはまるかチェックしてみてください
Q&A
Q.発芽しなかった。
A.もう一度以下の注意点を確認して種をまき直してください。
☑ スポンジは完全に空気が抜けて水でひたひたですか?
☑ 置いている場所は暑すぎたり、寒すぎたりしていませんか?
☑ 古い種を使用していませんか?→種のパッケージに有効期限が記載されています。
☑ 種をまく深さは深くないですか?→スポンジにのせるようにまいている場合は大丈夫ですが、少し埋めるようにまいた場合上から見て、種が目視できないほど埋めている場合は発芽しにくいです。
☑ 蓋はかぶせていますか?
Q.栽培しているとスポンジや液肥水が緑色になってきた。
A.藻が発生していてあまりよくない状態です。アルミホイルなどでタッパーの外側を覆い、液肥水が入っている部分は遮光してあげましょう。
Q.双葉の下が長く、ひょろひょろしている。
A.徒長(とちょう)している状態です。現在育てている場所は光が足りないか温度が高すぎています。光不足の場合、室内で育てている場合は外で栽培することも検討してみましょう。暑すぎる場合は少し日陰に入れて様子を見ましょう。
最後に…
ここまで記事を読んでいただきありがとうございます。
動画でも水耕栽培についてのノウハウや育て方を紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。
この記事を読んで水耕栽培をより身近に感じていただければ幸いです。ぜひ、様々な工夫をして自分に合った栽培方法を見つけてください。