初心者におすすめ!液体肥料で追肥するメリット・デメリット
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●はじめに…
今回は液体肥料で追肥する際のメリット・デメリットや肥料について大まかに説明します。この記事は園芸初心者の方向けの記事です。植物の状態を見て、なぜ調子が悪いのかわからない、肥料の与えすぎが怖いという方に特にオススメします。
はじめに肥料の混ざった土を使って栽培スタートしたが、期間が長くなりだんだん葉が黄色くなったり、花数が減ったりといったことはないですか?ガーデニング、家庭菜園の基礎知識を少し知ってもらえれば、失敗も少なくなって楽しんでできると思います。
●肥料について
肥料とは植物の育ちがよくなるように与える栄養素、成分のことです。わたしたち人間が生きて成長するために栄養のある食事をするように、植物も人間とは違う栄養素を吸収して成長しています。
植物は成長するとともに肥料の要求量が多くなっていきます。
植え付けてからしばらくは少しずつ肥料を吸収し、茎や葉が多くなるとだんだん多く、そして花がつき実を付けるときにはより多くの肥料を要求するようになっていきます。このとき肥料が欲しい量に対して肥料が少ないと葉色薄く黄色くなったり、葉が落ちたり、花数が少なくといった症状が出るようになってきます。
●元肥(もとひ)と追肥(ついひ)
土に不足している分の栄養を補うため、事前に土の中に施す肥料のことを元肥(もとひ・もとごえ)と言います。元肥は植物の成長とともに土中から吸収され、少しずつ減っていきます。
不足した栄養を補充するために追加で与える肥料のことを追肥(ついひ・おいごえ)と言います。元肥も追肥も与えすぎてしまうと植物がしおれてしまう原因の一つとなります。
●液体肥料のメリット・デメリット
液体肥料とは肥料成分を液体状にし、植物が吸収しやすい状態にしたものです。
畑や土に与えると、即効性で余分な肥料は水とともに流れていきます。特に植物の状態を見てどの栄養が不足しているか見極めるのが難しい園芸初心者の方や、水やりの回数が増える夏場にオススメです。
メリット
・即効性があり、肥料を与えた後すぐに吸収され効果が早く表れる
・作った濃度以上には基本的にならないので、肥料の与えすぎを防げる
・植物の状態に合わせて、肥料成分、濃度、タイミングを管理できる
・固形肥料に比べ、吸収率が高い
デメリット
・土に蓄えられた肥料成分しか吸収されないので多すぎる分は流れ出てしまう
・植物の成長に合わせて定期的に施肥する必要がある
デメリットもありますが、逆に言うと失敗が少なくコントロールしやすいということです。
水耕栽培で使用する場合は、肥料成分が溶けやすく養液全体が一定の濃度になり、根っこの肥料焼けなどが起こりにくくなります。
●液体肥料の追肥の仕方
まずは植え付け時にしっかりと元肥を入れ、植物を育てるのに良い土の状態にします。そして植物が成長することで土の中の肥料分が減りますので、減った分を補う追肥をしていきます。
目安としては果菜類の場合、はじめの実が膨らんできたころから、花の場合は最初の花が終わってきたころから与えると良いです。
※液体肥料は説明書に沿った使い方をしましょう。500倍に水で薄め、1週間に1回程度与えるのがオススメです。(ハイポニカ液体肥料の場合)
プランターや鉢の場合は容器全体に液肥をかけ、鉢の下から出てくるまでたっぷり与えます。
畑や庭などの場合は日々の水やりを1週間に1回程度、液体肥料に置き換えて与えましょう。
●こんな時どうする?Q&A
Q.固形肥料と併用してもいいの?
A.固形肥料の効き方は液体肥料のようなすぐに効く速効性ではなく、ゆっくり長く効く緩効性かしばらくたってから効く遅効性が多いです。液体肥料と固形肥料を併用するなら液体肥料を少し薄くするか、施肥の間隔をあけて2週間に1回にするのがいいでしょう。
Q.夏は薄めた方がいいの?
A.「ハイポニカ液体肥料」の場合は一年中同じ濃度で大丈夫です。夏場は気温が高く葉から水分を蒸散する量も多くなるので、暑い日には土が乾きやすくなり水やりの間隔も朝と夕方2回必要になるなど短くなります。その場合は一回目は水のみを与え、二回目は液肥水を与えるのが良いです。夏に固形肥料を使う場合は温度で溶けて成分が濃くなる可能性があるので、夏は特に液体肥料をおすすめしています!
●最後に…
土づくりをした培土に遅効性、緩効性の元肥を混ぜ込んでから健康な苗を植え付け、初めの実が膨らんだころから追肥をします。
追肥には肥料成分とバランスに優れた速効性のあるハイポニカ液体肥料を週1回、500倍希釈液を与えるのが有機のやさしさ、液肥の管理しやすさで、多くの美味しい実の収穫が期待できます。