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5か月でミニトマトを1415個収穫!?MASUCOでミニトマト【とまとん母さんの日々の水耕栽培】

はじめまして

はじめまして、とまとん母さんです。普段は『ごきげん野菜』というショップサイトを運用しています。
自宅の庭でいろいろな野菜を水耕栽培で育てています。
野菜が元気にぐんぐん育つ姿をみると、こちらまで元気になります。
育てる楽しさ、収穫のわくわく、食べて美味しく、家族が笑顔になる。
そんな家庭菜園ならではの、水耕栽培の楽しみ方を日々の出来事とともに紹介していきたいです。

まず初回は、家庭菜園で大人気のミニトマト、初めての方でも取り組みやすい育て方の一例を紹介します。

栽培の概要

【使った装置】ホームハイポニカ「MASUCO(マスコ)」
サイズ:40㎝×39.6㎝×26.3㎝
液肥容量:約20L
消費電力:8W(50/60Hz)
【育てた作物】ミニトマト
【品種】シュガープラム
【種or苗】ホームセンターで買ってきた苗を定植
【栽培期間】2024年4月16日~8月27日

栽培の様子

4月16日 定植

ホームセンターに売られていたミニトマトの苗をホームハイポニカMASUCOに定植。
使った苗の品種はシュガープラム
甘くておいしいので5・6年前からほぼ毎年育てています。

買ってきた苗はポットを取り外し、土と根の部分をバケツの水に浸して、根を傷めないように優しく手でほぐして土を落とします。

こんな感じ。

根っこと茎の境目をスポンジで挟み込んで装置へセット!

とまとん

苗を定植する時のポイント

★定植直後は強い陽射しを避けて!
土の環境に適応した根と水耕の環境に適応した根は少し違うの。
だから、水耕キットに定植した直後の根じゃ上手に水が吸えなくて、しおれて元気がなくなることも。
落ち着くまで(1・2日)は強い日差しを当てたくない。
なので、できれば定植する日は曇や雨の日に。
晴れた日が続きそうなら最初は日陰に置くといいですよ。

★土をきれいに落とそうと思うと、根が切れて苗を傷める事に
水耕栽培では土が悪者みたいに「きれいに落とすこと」って言われるけれど、土を落とすことにこだわり過ぎて、根を傷めちゃうと本末転倒。
土に病気があるとかないとか、それで病気になる心配より、根が切れてボロボロになる方が苗にとって辛い。
多少土が残っていても、健全な苗の方が元気にたくましく育ちます。
ポット苗の土を落とす時は、根を傷めないように優しく土を落としてね。

4月22日(定植後6日) 新しい根が!

たった6日でこんなに根が伸びています。
肥料と酸素が含まれる養液の中を白い根が勢いよく伸びています。
こんな風にグングン、ギュンギュン根が元気に伸びるのが水耕栽培(ホームハイポニカ) のいいところです。

根が元気に伸びると、この伸びた根で肥料や水をたっぷり吸って、地上部も伸びやかに元気に生長してくれます。

日に日に元気に伸びやかに育つミニトマト君を見ていると、こちらまで元気になります。

5月5日(定植後19日) 最初の花が咲いたよ

その後も太陽の光をたっぷり浴びて、定植後19日でこんなに大きく生長しました。

そして、よーく見てください。最初の花が咲いています。

この時期に咲いた花は赤く熟すのに40~50日くらいかかります。
花が咲きはじめるとワクワクしてきます。

とまとん

誘引のポイント

★花が咲き始める頃から枝が倒れてくるから、倒れないように誘引してね

★脇芽は伸ばし放題に
一般的なミニトマトの栽培では脇芽を取って、主枝1本仕立てにします。
脇芽を伸ばして実をたくさんつけると、栄養が分散して実が小さくなったり、味が落ちたり、先の生長が悪くなったりするから。
でも、ホームハイポニカでは循環している養液の中を旺盛に根が伸びています。
脇芽を伸ばし放題にしてたくさん実をつけても、たくさんの根とたくさんの枝葉で充分に実を美味しく育てる事ができます。
だから伸びてきた脇芽は取らないでそのまま伸ばしてね。
脇芽がたくさん伸びた分、たくさん花が咲いて、たくさん実をつけるよ。

★脇芽を広げて誘引しよう
脇芽はそれぞれができるだけたくさん太陽の光を浴びさせたい。
脇芽と脇芽の間隔があくように広げて誘引すると元気に育つよ。

5月24日(定植後38日)

これが1株のポット苗から育った枝葉です。
脇芽は1本もとっていません。
弱るどころか、どんどん旺盛に枝葉を伸ばしているでしょう。

6月17日(定植後62日) 最初の収穫!

最初の実が美味しそうに赤くなり、採れはじめの2つを収穫しました。
脇芽を伸ばし放題にして、はたして本当に実は美味しくなるのか?
収穫したミニトマトの糖度を測ると・・・
糖度は11%!
一般的なミニトマトの糖度は6~9%と言われていますので、11%かなり美味しいです。

5/5に花が咲いて実をつけてから43日。
お天気にも恵まれ、たくさんの太陽の光を浴びて甘くて美味しいミニトマトに育ってくれました。
最初の実はころんと大きな実で、ミニトマトとしては大きすぎるくらいです。
脇芽をたくさん伸ばしているので、この先は少しずつ1つ1つの実は小さくなってきて、ほどよいミニトマトの大きさになります。
摘果もしていないので、小さすぎる実もできますが、そこは家庭菜園!
大きい実も小さい実もそれぞれに美味しく楽しめます。

7月3日(定植後78日)

たくさん伸ばした脇芽に沢山の実がついて、房成りになっています。
1つのポット苗が枝葉をこんなに伸ばして、それぞれの枝にたくさん実をつけました。

この日は、まとめて63個収穫しました。

7月9日(定植後84日)

この日だけで288個収穫しました。

7月12日(定植後87日)

更に320個収穫しました。

7月17日(定植後92日)

289個収穫しました。

\収穫量結果発表/

5月6月の好天でたくさんの花が咲き、実をつけたので、7月を中心に大量1415ケの収穫をしました。

7月に一度に大量にとれた理由はこちら。

ミニトマトは気温が高いと赤くなるのが早くなります。
平年の気温なら6月がもう少し涼しく、7月徐々に気温が上がって、少しずつミニトマトが赤くなるので、8月後半まで収穫を楽しむことができます。
ただ今年の暑さはすごかった。
鈴なりになっていた青い実が次々にと赤くなって、全収穫量1415ケ中1364ケ、96%を7月に収穫しました。
平均すると毎日44個のミニトマト!

採れ過ぎと思うかもしれませんが、
暑い→ミニトマトが早く赤くなる
暑い→ミニトマトが美味しい!量があっても食べられる
と意外と上手くバランスがとれるものです。

涼しいとあんまりミニトマトってたくさん食べられないけれど、暑い時期は大量に消費できるし、体が暑さに対抗するために必要な栄養分がうまく備わっているように思います。

糖度などで測定できる「美味しい」だけじゃなく、「夏バテしない、体に美味しい」といった感じで、ミニトマトが家族を健康に保ってくれているように思います。

ミニトマトが広げる笑顔の輪

ご近所に配るととても喜ばれます。
真っ赤になるまで樹で熟したミニトマトは格別の美味しさ。
隣のおばあちゃんは「私は毎日トマトを食べるの。だからいくらあっても大歓迎。」「ここのミニトマトを食べたらスーパーのは食べられない。」と大絶賛。
おばあちゃんが笑顔になるだけでなく、我が子の様に育てたミニトマトを褒めてもらえると私まで嬉しくなります。

我が家は主人も私も実家は県外で、うちの子は祖父母にすぐには会えません。
でも隣のおばあちゃんは孫のようにかわいがってくれて、おばあちゃんのような存在です。
そんな普段からの御礼にミニトマトが大活躍。
お使いをさせて、娘の笑顔と一緒にミニトマトを届けると、とっても喜んでもらえます。
娘もおばあちゃんが喜んでくれるので、とても幸せな経験ができています。

採れ過ぎたミニトマトはご近所とのコミュニケーションのツールになっています。

猛暑の影響

暑すぎるのが得意ではないミニトマト。
通常、8月後半から徐々に回復し、9月に花が咲き、実をつけて、秋のトマトを楽しむことができます。
でも今年は8月の酷暑のせいで回復できないまま栽培を終了しました。

猛暑の影響がなければ秋にも栽培を続け、10月11月にも収穫をする事もありますが、病害虫や、台風の影響もあって、夏を越して秋冬に収穫を続けるのは初めての人には難しいです。

今回のように猛暑や病害虫、台風の影響を受けたらそれで終わりと割り切って育てても、ホームハイポニカを使えば大量のミニトマトを収穫することができます。

ミニトマトが機嫌よく育ってくれる季節に、根が元気に伸びるホームハイポニカを使って、ミニトマトの栽培を楽しんでみませんか?

とまとん

初めてでも育てやすいポイント!

★植える時期
早春から始めると早く収穫ができるけど、その分寒さに対するケアが必要なんだ。
だけど、4月中旬からはミニトマトにとって安定した気温。
ミニトマトも育てる人も寒さを警戒したり心配しない時期の方が、おおらかに水耕栽培を楽しめるよ。

★苗からはじめる
種から発芽させて小さな苗を育てるのは、新生児の育児に似ているの。
心配しなきゃいけない事がたくさんあります。
でも、一定の大きさまで育った苗は、幼稚園児を育てる感じで、心配が少なく、おおらかに栽培に取り組むことができるよ。

4月はホームセンターにたくさんの苗が並びます。
ポップにたくさんの特徴が書いてあって、どの子にしようかなと苗選びも楽しいです。
「ぼくを連れて帰って」
ニコっとしたように思えた子を連れ帰っていつも育てています。
そんな野菜苗との出会いも楽しんでね。

プロフィール

おおきた えつこ

大喜多 悦子

【生まれ年】1974年

【家族構成】夫・子ども3人

【肩書・紹介】子育ての傍らショップサイトを運営、水耕栽培で野菜を栽培。サイトで商品をお買い上げいただいたお客様のサポートをしています。

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